なべよこ観察隊の生い立ち
平成6年発行「見たい 聞きたい 記録したい」より抜粋
ここ数年来、鍋横のまちが著しく変化しています。都庁舎の新宿移転やバブル経済に影響を受けたのでしょうか。建築ラッシュの状態がまちの中でも見られます。まちの発展は大変歓迎されることですが、古いものが失くなってしまうのも現実です。変わってしまった後では現在の様子は記憶としてしか残りません。そこに何があったのか、時が経つにつれて記憶は薄れていってしまいます。変化していく様子を確かな方法で残したいとの思いからなべよこ観察隊の活動を始めました。
なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。また、以前のまちの様子を知るために、古くから地域に住んでいる人たち(直接の記憶では明治末期あたりが最も古い)に話を伺いました。そして、想像でしか分からないことをできる限り事実に近づくよう、分かる範囲で調査しました。
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