なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

2019-02-11から1日間の記事一覧

第3章【3】(4)地域のリーダー 語り部:神津賢一(大正13年生)

語り部:神津賢一(大正13年生) 昭和19年、本町6丁目に移り住んできました。その前にも本町6丁目に親戚の家があったので、この辺には子どもの頃よく来ていました。 十貫坂の酒屋さん(足立屋)の前あたりにポテト(じゃがいもを揚げたもの)を売っている店…

第3章【3】(3)それぞれの思い出 語り部:会田幸子(昭和9年生)、会田喜久(昭和2年生)

会田幸子(昭和9年生) (幸子) 鍋横の思い出といえば、学校帰りに阿波屋さんのガラス窓を守る鉄の棒で、でんぐり返し(前まわり)をするのが、楽しい日課たったことですね。 会田喜久(昭和2年生) (喜久) 私は、店の人に見つからないよう店内を通り抜け…

第3章【3】(2)子どもの楽しみ 語り部:藤井文江(昭和2年生)

語り部:藤井文江(昭和2年生) 昭和10年頃でしょうか、本郷小学校の北側に「なべよこ広場」という絶好の遊び揚がありました。お正月には、子どもが羽根つきや凧揚げをして遊んだものです。 普段は相撲をとったり、弓の大会があったり一年を通して使える大変…

第3章【3】(1)子どもたちの世界 語り部:語り部:安藤幸好(大正6年生)

語り部:語り部:安藤幸好(大正6年生) 十貫坂上から神田川にかけて本町5丁目辺りは一面畑だったんだがね、大正13年頃から、関東大震災後に下町方面から避難してきた人たちが、農地に家を建て始めたんです。結果ね、農家が畑作をやめ休耕田となった所が子…

第3章【3】(扉)空き地は社交の場 ―遊びは創意・工夫で―

(1) 子どもたちの世界(2) 子どもの楽しみ(3) それぞれの想い出(4) 地域のリーダー

第3章【2】(11)花に囲まれて幸せ 語り部:庄司みき(大正4年生)

語り部:庄司みき(大正4年生) 昭和16年に房総(千葉県)から鍋横の花屋「みどり屋」(中央4-1)へ嫁いで、それ以来花に囲まれての生活です。 昔も今も店に並ぶ花を市場で仕入れて販売するのは同じですが、温室栽培がないため、四季折々の花が1年を通して彩…

第3章【2】(10)ラジオは注文を受けてから 語り部:小澤岩男(昭和5年生)

語り部:小澤岩男(昭和5年生) 兄が、昭和28年に本郷通り(スーパーつかさの前)に清和電機を開店し、私も働くようになりました。当時は電気屋で扱うものといったら電球と電熱器くらいでした。電気蓄音機などは、神田で部品を買ってきて、組み立てて売って…

第3章【2】(9)自動車修理も数少なく 語り部:高橋喜久雄(大正7年生)  

語り部:高橋喜久雄(大正7年生) 小学校6年の頃、新宿から引っ越して来て以来70年余り鍋横に住んでいます。近くに開校(昭和3年)したばかりの本郷小学校があり、近辺は窪地だったので葦が生えていました。家は少し高台にあり、辺りは一面原っぱで数軒の家…