なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

第2章【5】神田川

第2章【5】(4)夏は蛍が・・・ 語り部:唐沢政次郎(明治33年生)

本郷小の記章 蛍なんていたもなにも夏になると田んぼのうえにザーッとでしたよ。さかんに蛍とってね。学年で6年と5年かな。籠に蛍を入れて、二重橋までもっていって放したんですよ。毎年、行事だったんです、あたしの小学校時分のね。本郷小の記章も蛍でしょ…

第2章【5】(3)千代田町会の由来 語り部:安藤幸好(大正6年生)

千代田町会の南側を流れている神田川は、その昔、夏になるとホタルがたくさん飛び交い、それを若者たちが捕まえては千代田の皇居に行って放していました。町名を付けるとき、その若者たちが町の重鎮となっており、昔の思い出から千代田と名付けたと聞いてい…

第2章【5】(2)畑は一面ピンク色 語り部:上村りん(大正6年生)

昭和26年頃の神田川の様子 川の周りにあった田んぼは、春になると一面れんげ草の花でピンクに染まります。その花を摘んでは、冠や花飾りを作って遊びました。とにかくホタルはたくさんいましたね。川に電気コードを入れてウナギを電気ショックで捕まえたりし…

第2章【5】(1)神田川はふるさと 語り部:清水吉右ヱ門(大正5年生)

語り部:清水吉右ヱ門(大正5年生) 私は生まれてから現在の地に暮らしています。子どものころは学校から帰るとカバンを放りだして、木登りやベーゴマをしたり、神田川で泳いだりと、今のようにたくさん遊び道具があったわけではありませんが退屈はしません…

第2章【5】(扉)神田川

江戸初期に江戸市民の飲料水を確保するために、徳川家康は大久保藤五郎忠行に上水道を造るよう命じ、水源を井の頭池にとって、慶長19年(1614年)に開通しました。