第2章【6】洋館
新日本製鐵社宅の場所(本町6‐2、杉並区和田1‐58)は元、安田公爵のお屋敷がありました。杉木立に囲まれた十貫坂の高台に見える洋館はとてもすてきだったと当時を知る人から伺いました。 和田1丁目に住んでいた洋画家の木村荘八(1893年~1958年)がその洋館…
この家は高橋ルイゼさんというドイツ人の方から義父が譲り受けた、大正10年に建てられた洋館です。 当時でもこの辺りには洋館が数件あり、特に安田さんのお家(現新日鉄社宅)は大きく立派で、屋根の形が印象的でした。 私は終戦後の昭和21年に北京から引き…
大正末期から昭和の始め頃、地域には洋館が何軒かありました。建て替えなどで大部分は消えていってしまいましたが、当時でもめすらしい建物は、人々の思い出に残っています。