第2章【10】本の中にみる”鍋横”の記述
息子の礼が父親の思い出を綴ったもので、青梅街道の夜店に行った事や、赤痢に罹って鍋屋横丁の井口医院で診てもらった事などが書かれています。
昭和23年頃までありました。 双葉山(元横綱)など有名な人も来ていたそうです。 小学校4~5年の頃、大変釣好きな叔父が四谷に住んでいて、この辺りに土地を貸していた関係で地代を集めに毎月鍋横に来ていました。その度に私かお供をして、釣堀に案内して行…
1,631平方メートの敷地にあった大小3つの池 作家伊藤整(1905年~1969年)は、昭和5年に中野町新町3838(本町6丁目)で新婚生活を始め、昭和9年に千代田町38(本町5丁目)に転居しました。 「夜鳥」は昭和11年2月に執筆された随筆で、当時の千代田町(本町5 …
著者は作家浅田次郎で昭和30~40年の鍋屋横丁が登場します。家族の葛藤を抱え、人生にくたびれきった中年サラリーマンが体験するタイムトリップの物語です。 主人公が地下鉄新中野駅を出ると東京オリンピックの開催の年(1964年)で、当時の鍋屋横丁の様子が…
平成10年まであった椎の木 屋根から突き出した木について作家中村武志(1909年~1992年)がこの著書の中にこう書いています。「そこには先住者がいた。二人ではなく2本の椎の木たった。 家を建てるには、椎の木は邪魔である。しかし先往者であり、樹齢55年の…
(1) 目白三平随筆集(2) 地下鉄に乗って(3) 夜鳥(4) 釣堀の思い出(5) 伊藤整氏奮闘の生涯