第4章【5】水車のある風景
語り部:安藤容子(昭和10年生) 昭和37年頃から嫁ぎ先の幼稚園で、幼児教育に携わっています。当時は園児が300人以上もいました。驚いたのは、入園願書の受付日のことでした。朝、薄暗いうちから外がなにやら騒々しいので窓を開けてみたら、園の前から青梅…
語り部:戸上 信(大正11年生) 私が西町天神社の裏隣に住み始めたのは昭和25年です。戦後間もない頃で、まだ空地が目立っており、杉並との地境には溝もありました。当時の天神社は大銀杏やカヤの木が生い茂り、昼も薄暗い感じでした。昭和30年代の地下鉄工…
鳥居の前、右側にある国旗の掲揚台には裏側に子爵土屋正直筆と刻まれています。これは第二皇子(現常陸宮殿下)の誕生記念に建立されたとあります。 土屋子爵は元土浦藩主で大正天皇のご学友でもあり、屋敷は大正末期から昭和10年代半ばまで現中央西公園(中…
語り部:小野和衛(大正8年生) 自宅近くに古くから「水車坂」と呼ばれている坂があります。大正13年に下町から越してきたときは、この付近はまだ関東大震災の住宅需要に応じた宅地造成が盛んでした。家の前の原っぱにはトロッコレールが敷設されていて、土…
第5章【5】水車のある風景 水車坂 西町天神の国旗掲揚台 西町天神社 入園に長蛇の列