なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

第1章【3】(1)夏は蛍・・・唐沢政次郎・談

 今の子は何でもあるけれど、その頃は何もありゃしませんよ。だから、野生の物を採って食べるんです。神田川沿いにグミ採りとか。渋くて口の中が真っ赤になるんで川の水で口を洗ったりしましたよ。 トーナスのうらなりを茄でて食べるとかね。 それから瓜を生で喰う。神田川にはカタガイつて黒い貝がいっぱいいたんですよ。二枚貝です。 それを茄でて食べましたよ。

 夏の間は神田川で泳ぎましたね。川の水はきれいだったんです。水がたっぷりあってね。水車はあったしね。

 蛍なんていたもなにも夏になると田んぼのうえにザーツとでしたよ。 さかんに蛍とってね。学年で6年と5年かな。籠に蛍を入れて、二重橋まで持っていって放したんですよ。毎年、行事だったんです、あたしの小学校時分のね。行きは歩っていって帰りは電車。本郷小の記章も蛍でしょ。

 

http://nakano-nabeyoko.gr.jp/monogatari/chapter1/6-1821.jpg

中野本郷小学校の校章