なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

第1章【5】(2)商家(中央5-18)

 江戸時代から続く甘藷問屋「尾張屋」は、江戸末期から明治初期の面影を現在に残す商家です。

五代目当主  寺田留次郎・談

 昭和20年、強制疎開により店の家具や大黒柱など(※)郷里の埼玉県朝霞市に移動し、戦後この地に立て直して以来、現在まで使用しています。店内の土間は、地域内では唯一と思います。

※店内の家具等


山岡鉄舟が書いたといわれる看板

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100年を経た主な建具

  • 総けやきの神棚
  • 大黒柱
  • 帳場の仕切り
  • かまち
  • 帳場と奥の仕切り戸(縦に細い桟でガラスがはめ込まれている。夏は、風通しよくするため取り外しができる精巧な造りです)

エピソード

 尾張屋さんの表札には同じ名前がいくつも書かれています。
 そのわけは、寺田家では財を成した 人の名前を代代受け継いでいるのだそうです。

 

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