なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

第1章【6】(12)出生稲荷(本町4-44)高橋梅太郎・談

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 本社は、貞享4年(1687年)に京橋区南鍛治町にありました。それは、日本橋南之絵図・八丁堀・霊岸島文久3年(1863年亥年再刻に記載されています。

 当家の先代によって明治40年に京橋からこの地に勧請されました。戦前は誰でもお参りできるようになっていましたが、戦後の荒廃により稲荷の中まで荒らされたため、神主と相談の上、自宅の庭に祀り直しました。

 現在ある稲荷は、戦災で焼けたり、壊されたりしたので3回ほど建て直しているものです。この出世稲荷の出世とは、俗にいう「立身出世」の意味ではなく、世に出て人のためにつくすということです。