2020-05-13 第4章【1】(1)戦前の鍋横は中野の銀座 語り部:江藤春雄(大正13年生) 第4章【1】鍋屋横丁界隈 語り部:江藤春雄(大正13年生) おかめ屋レコード店では朝から晩まで当時の流行歌(愛染かつら・東京音頭等)がスピーカーから流れっぱなしでした。現在だとうるさいとか騒音の対象になるところですが、それが許された時代でした。 阿波屋の店内の広い階段は、服部時計店(銀座4丁目和光)から買い取って移築したと、おじいさんが自慢していたと聞きました。当時の阿波屋は新宿の布袋屋ほていや(伊勢丹の前身)より売り上げが多かったそうです。 東京パンは、戦前にシュークリームやスイートポテトなどの洋菓子があり、ねだってやっと買ってもらった思い出があります。また、季節はずれに、リンゴなどのフルーツが食べられる東京でも貴重なお店だったと聞いています。