なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

第4章【5】(4)入園に長蛇の列 語り部:安藤容子(昭和10年生)

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語り部:安藤容子(昭和10年生)

 昭和37年頃から嫁ぎ先の幼稚園で、幼児教育に携わっています。当時は園児が300人以上もいました。驚いたのは、入園願書の受付日のことでした。朝、薄暗いうちから外がなにやら騒々しいので窓を開けてみたら、園の前から青梅街道まで80mくらいの行列ができていたんですよ。園児が多かった時代には庭にプレハブを建てて、教室として使ったこともありました。子供たちには狭い思いをさせてしまいました。今も昔も子供は砂遊びが大好きで、おだんご作りやごっこ遊びを楽しんでいます。周りはすっかりアスファルト路面になりましたが、園庭には土や草花があり、園児たちはだんご虫・蝶・てんとう虫や小鳥などの小さな自然ともふれあっています。

 鍋横も外国の方が多く住むようになって、その子供たちも通ってきています。私は言葉が通じずに苦労することもありますが、子供たちは身振り手振りで上手にコミュニケーションをとっていますね。時には通訳係りになってくれることもあり、子供には助けられます。

 

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