なべよこ観察隊「鍋横物語ー見たい 聞きたい 記録したい」中野区・鍋屋横丁

なべよこ観察隊は、鍋横地域協議会の課題別部会である地域センター部会の中の専門部として活動しています。メンバーの多くは青少年の育成活動、町会、PTAなどの地域活動を通して、この活動に興味をもった人たちです。日常の生活の中で、目についた地域の様子、興味を感じたまちの様子をそれぞれ出し合い、実際にまちを歩いて観察しました。

第1章【6】(15)廣島宅の稲荷(本町6-21)廣島みえこ 73歳・談

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 屋敷内にある赤い鳥居の稲荷は、病気がちの息子のために建立したものです。
 山形県疎開中、当時2歳の息子のからだが弱く、高名な医者に診せようかと近所の人に相談したところ、「昔はこのあたりに稲荷があったので、それを祀っておはらいをした方がよい」と言われました。

 ところが、稲荷は見つからなかったので、代わりに屋敷内の土を京都伏見稲荷に持って行き“みたま”を受け祀りました。

 それを東京に持ってきて、現在の地に祀りました。おかげで、その息子も病気をしなくなり、現在、元気に暮らしています。

■ 例祭 4月28日 初午